- ― 80年の歴史を積み重ねてきた最大の理由は何だとお考えですか?
- 「お客様に満足と感動をお届けする」という理念を掲げて共栄商事はここまで歩んできました。何事にも真面目に取り組む人財の集まりだからこそ、様々な困難を乗り越えながらお取引先との信頼関係を培い、お客様に満足と感動をお届けすることができたのだと思います。
- 特に中国はこの間、国家体制や社会経済が大きく変化し、日中関係は幾度となく厳しい時代を経験しました。そのような中、国交のない時代から現在まで、中国のお取引先と揺るぎない関係を築き"友人であり続けましょう"という言葉を頂いているのは、当社の大きな財産だと考えています。
- ― 海外事業とロジスティクス事業の強みについて教えてください。
- 上流から下流まで業務の全てを一人が担当する、いわゆる一気通貫型の価値を提供していることです。例えば海外事業の場合、一般的には営業と購買のそれぞれに担当者が付きますが、当社では営業から調達、販売、船の交渉などすべてを一人で行います。またロジスティクス事業も価格交渉から貨物を現場で動かすところまで一人の担当が責任を持ちます。
- 担当者を頻繁に替えないこのワンストップの対応は、長いお付き合いを通じて評価していただいていると感じます。
- ― こうしたスタイルは今後も続けていかれますか?それとも変えることも考えているのでしょうか?
- 一気通貫でお客様に向き合う、いわば個人商店的な仕事の仕方は、強みであると同時に弱みにもなります。100年企業の礎を築くためには、個人商店に磨きをかけるとともに、個人商店同士が連携し、また案件によっては事業横断的に対応し、魅力ある商店街を作る必要があると考えています。
- ただ、どちらにしても誠実な仕事を通して時間をかけて信頼を積み上げて行く、これは私達の揺るぎない原点です。お客様にお届けする感動とは、日頃の細やかな心がけから生まれます。お客様の期待を少しでも上回る心配りが深い信頼につながっていくものと思います。
- 個人が発揮する「Operational Excellence」と、お客様・商材・お取引先をベースに伸長する「しみ出し」で新たな価値を創造することで、お客様と共に成長していけると確信しています。