国境を越えるモノの流れは、
今後ますます増大
日本国内の物流業界の市場規模は、約24兆円と言われています。なかでも、多くの貨物の積み下ろしが行われる東京港(大井・品川・青海)では、輸出は横ばいが続いていますが、輸入は増加傾向を辿っており、2019年の外貨コンテナ貨物の総量は466億トンとなっています。取り扱われる貨物は、輸出では化学工業品、産業機械、自動車部品、再利用資材など、輸入では衣類、化学品、電気機械、製造食品、野菜・果物など、実に多種多様です。
外貿貨物相手国は中国や韓国をはじめとするアジアが中心となっており、貿易額は約4割を占めるほどです。特にアジア新興国の経済成長率は高い状況が続いているため、新型コロナウイルスの影響で一時期止まりはしましたが、今後も増加することが見込まれています。
新興国の経済成長によって、
モノの流れがより多く、
より複雑に
アジア新興国の経済成長は、新しいモノの流れが生まれることでもあり、多くの国々に豊かさがもたらされます。そして、物流網が多岐にわたるということは、物流の複雑さが増すということ。そのモノは、誰がどこの国でどのように積んだのか、どういう経路で渡ってきたのかなど、モノに付随する情報が多岐にわたることで、情報の把握がどんどん難しくなってくるのです。
今後もモノの流れは、多様化・複雑化の一途を辿ることが見込まれます。そこで必要となるのが、ただモノを流すだけの物流ではなく、正確に情報を把握して的確に対応する、高度かつ戦略的なロジスティクスです。その実現のために求められるのは、ロジスティクスに携わる一人ひとりがプロフェッショナルとして対応する確かな力。そのため私たちは、より一層のレベルアップを図っています。